吉野家で紅しょうがを直箸で食べた男、懲役2年4か月の実刑に!SNSで拡散された動画が原因で逮捕

事件

事件の概要

2023年12月、東京都内の吉野家で、紅しょうがを直箸で食べるという迷惑行為をした男が、SNSで拡散された動画をきっかけに逮捕されました。

男は、業務妨害と大麻取締法違反などの罪で起訴され、2024年2月に東京地裁で行われた裁判で、懲役2年4か月の実刑判決を受けました。

動画の内容と反響

事件が起きたのは、2023年12月10日の午後9時ごろです。男は、友人と一緒に吉野家に入り、牛丼を注文しました。その後、男は、店内に置いてある紅しょうがの容器を手に取り、箸で紅しょうがをつまみ、口に入れました。

この様子を、友人がスマートフォンで撮影し、SNSに投稿しました。動画には、「紅しょうがチャレンジ」というタイトルと、「吉野家で紅しょうがを直箸で食べるとどうなるかやってみた」というコメントが付けられていました。

動画は、SNSで瞬く間に拡散され、多くのユーザーから批判の声が上がりました。ユーザーからは、「不衛生だ」「マナーがなってない」「吉野家のイメージが悪くなる」「他の客に迷惑をかけている」などのコメントが寄せられました。

また、吉野家の公式アカウントも、動画に対して「当社では、お客様に安全で衛生的な食事を提供することを最優先に考えております。このような行為は、当社の方針に反し、他のお客様にもご迷惑をおかけするものです。弊社としては、このような行為を断固として許しません」という声明を発表しました。

逮捕と裁判

動画が拡散された後、警察は、男の身元を特定し、2023年12月15日に逮捕しました。男は、吉野家の店員に対して「紅しょうがを直箸で食べることは禁止されていない」と言って反抗したことや、動画を撮影した友人に対して「お前もやれよ」と言って強要したことなどから、業務妨害の疑いで逮捕されました。また、男の自宅からは、大麻が見つかり、大麻取締法違反の疑いでも逮捕されました。

男は、警察の取り調べに対して、「紅しょうがを直箸で食べるのは、ただの冗談だった。SNSで注目を集めたかった。大麻は、友人からもらったもので、自分は吸っていない」と供述しました。しかし、警察は、男が大麻を所持していたことや、動画を撮影した友人が、男に紅しょうがを食べるように強要されたと証言したことなどから、男の供述に疑いを持ちました。

2024年1月、男は、業務妨害と大麻取締法違反などの罪で起訴されました。2024年2月に東京地裁で行われた裁判では、検察側は、男の行為が「社会的に非難されるべきものであり、重い刑罰を科すべきだ」と主張し、懲役3年の求刑をしました。一方、弁護側は、男の行為が「軽微なものであり、刑事責任を問うべきではない」と主張し、無罪を主張しました。

裁判長は、判決で、「被告人は、紅しょうがを直箸で食べるという迷惑行為をしただけでなく、その様子をSNSに投稿することで、吉野家の名誉や信用を毀損し、他の客に不快感を与えた。また、大麻を所持していたことも、社会に対する悪影響が大きい。被告人の行為は、軽視できないものであり、刑事責任を免れることはできない」と述べました。

そして、検察側の求刑に対して、「被告人は、初犯であり、反省の態度を示している。また、動画を撮影した友人に対しては、謝罪や示談を行っている。これらの事情を考慮すれば、検察側の求刑は、やや重過ぎると言える」と述べました。そして、男に対して、懲役2年4か月の実刑判決を言い渡しました。

まとめ

SNSで拡散された動画が原因で、吉野家で紅しょうがを直箸で食べた男が逮捕され、懲役2年4か月の実刑判決を受けました。男の行為は、業務妨害と大麻取締法違反などの罪に問われました。裁判では、検察側は、男の行為が社会的に非難されるべきものであると主張し、懲役3年の求刑をしました。一方、弁護側は、男の行為が軽微なものであると主張し、無罪を主張しました。裁判長は、男の行為が軽視できないものであるとしながらも、初犯や反省の態度などを考慮し、検察側の求刑よりも軽い刑罰を言い渡しました。