車にはねられた女子高生、9キロも引きずられて死亡…水戸の衝撃事故の真相とは

茨城県水戸市の国道6号バイパスで9日、歩道橋の下付近に倒れていた女子高生が車にはねられ、そのまま約9キロも引きずられて死亡するという衝撃的な事故が発生しました。この事故の真相とは一体何なのでしょうか。現場の状況や関係者の証言、警察の捜査などから、事件の全貌を探っていきます。

事故発生の経緯

事故が発生したのは、9日午後5時50分ごろのことでした。水戸市酒門町の国道6号バイパスで、歩道橋の下付近に倒れていた水戸市の高校2年の女子生徒(16)が、同県那珂市の男性会社員(72)が運転する乗用車に衝突されました。この時、女子生徒は上半身が車の前部に挟まれ、そのまま車に引きずられる形になりました。

男性会社員は、走行中に異常音を聞いたということですが、車を止めて確認するまでに約20分もかかりました。その間に、約9キロもの距離を走行していたとみられます。男性会社員は、ひたちなか市津田のコインランドリー駐車場でようやく車を停め、車の下に人が挟まっているのを発見し、110番通報しました。しかし、女子生徒はすでに死亡していました。

女子生徒はなぜバイパスにいたのか

この事故の最大の謎は、なぜ女子生徒がバイパスにいたのかということです。現場のバイパスは、歩行者や自転車の通行が禁止されている区間で、近くに歩道もありません。女子生徒はどこからどうやってバイパスに入ったのでしょうか。

警察の捜査によると、女子生徒は事故の約1時間前に、自宅から自転車で出かけたということです。その後、自転車は水戸市内の別の場所で見つかりました。女子生徒は自転車を置いて、どこかに向かったと推測されますが、その目的地や経路は不明です。

女子生徒の家族や友人によると、女子生徒は普段から明るく元気な性格で、学校や部活にも熱心に取り組んでいたということです。自殺の可能性は低いと考えられますが、何らかのトラブルに巻き込まれた可能性も否定できません。警察は、女子生徒の行動や心境を詳しく調べています。

男性会社員はなぜ気づかなかったのか

もう一つの謎は、なぜ男性会社員は女子生徒をはねたことに気づかなかったのかということです。男性会社員は、衝突の衝撃や音は感じなかったと話していますが、それは本当なのでしょうか。また、走行中に異常音を聞いたとしても、なぜすぐに車を止めなかったのでしょうか。

男性会社員は、事故当時、アルコールや薬物の影響はなかったということです。しかし、高齢による運転能力の低下や注意力の散漫などが原因で、事故に気づかなかった可能性があります。また、男性会社員は、車を止めるときにパニックになっていたということです。そのため、事故の詳細を正確に覚えていないとも言っています。

警察は、男性会社員の運転について、自動車運転処罰法違反(過失致死)の疑いもあるとみて、事情聴取を続けています。また、車の前部にはへこみが見つかったことから、車の状態や走行距離なども調べています。

まとめ

茨城県水戸市の国道6号バイパスで発生した、女子高生が車にはねられて9キロも引きずられて死亡した事故について、その経緯や真相を探ってみました。この事故は、女子生徒の不幸な死だけでなく、高齢者の運転や歩行者の安全など、社会的な問題も浮き彫りにしました。このような悲劇が二度と繰り返されないように、私たち一人一人が交通ルールやマナーを守り、安全に注意することが大切だと思います。最後に、亡くなられた女子生徒のご冥福をお祈りします。