お笑い界の王・松本人志が、活動休止から復帰することが明らかになった。’23年末から続く性加害疑惑の報道により、松本は1月8日に活動休止を発表していたが、2月5日に開かれた裁判で、名誉毀損で提訴した告発者に対し、自ら証言台に立った。松本は、疑惑の内容を全面的に否定し、自身の無実を主張した。裁判は、3月に判決が下される予定だが、松本は、その前にも芸能活動を再開する意向を示したという。
裁判での松本の証言とは?
松本は、裁判で、告発者が主張する性加害の場面について、一つ一つ具体的に反論した。松本は、告発者とは、仕事の関係で何度か会ったことはあるが、プライベートで飲みに行ったり、ホテルに行ったりしたことはないと断言した。また、告発者が証拠として提出した写真や動画についても、自分が写っているものはなく、他の芸能人や女性との写真も、仕事の打ち上げや番組の収録などで撮られたもので、何の問題もないと主張した。松本は、告発者が自分に恨みを持っているかどうかは分からないが、事実無根の嘘を流布されたことに対し、強い憤りを感じていると述べた。
芸能界の反応は?
松本の活動休止により、多くの番組やイベントが影響を受けた。特に、松本が司会を務めていた『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)は、松本の代役を立てずに放送を続けたが、視聴率や人気が低下したという。松本の相方である浜田雅功は、松本の不在を深く感じていたようで、番組内で「早く戻ってきてほしい」と何度も発言していた。また、松本と親交のある芸能人たちも、松本の復帰を待ち望んでいるという。たかまつななや渡辺創太など、松本に性加害を受けたと告発した女性たちに対しては、批判や疑問の声が多く上がっている。
松本人志とは?
松本人志は、1963年9月8日生まれ、大阪府出身のお笑いタレント、俳優、映画監督である。1982年に浜田雅功とお笑いコンビ『ダウンタウン』を結成し、1989年には『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』がスタートした。その後、数々のバラエティ番組やドラマ、映画に出演し、お笑い界のトップスターとなった。映画監督としても、『大日本人』『さよなら渓谷』『日本で一番悪い奴ら』などの作品を手がけた。’23年12月には、週刊文春に性加害疑惑を報じられ、活動休止を発表したが、’24年2月には、裁判で自ら証言し、活動再開の意向を示した。